HSPで恋愛関係に悩んでいるなら
HSPの人は繊細で過敏です。HSPとは、最近よく言われている「繊細さん」のことですが、
人の顔色を常に読むので、自分の言いたいことを言うことができずに、恋愛でも苦しむことがあります。
あなたが、
・人から嫌われるのが怖くて顔色を窺ってしまう
・人間関係で気を遣いすぎてしまう
・人に対しての感情があふれて、もやもやしてしまう
・恋愛関係で我慢ばかりしてしまう
・今ある恋愛関係やパートナーとの問題は自分のせいだと責めてしまう
上記のようなことが当てはまるなら、あなたは、HSPかもしれません。
そこで今回はHSPの人の特徴をお伝えしたいと思います。
(1)HSPの概要
HSPとはThe Highly Sensitive Personの略で、日本語では過敏すぎる人、敏感すぎる人、繊細な人、動揺しやすい人、感受性の高い人という意味です。「繊細さん」と呼ばれ、認知されています。また、子どものHSPをHSC(The Highly Sensitive Child)と呼びます。
HSPは、ちょっとした物音や出来事などに強く反応してしまい、それによって苦痛や問題が生じてしまう人たちを指します。
洋服の素材、音や味や臭いに非常に鋭く、普通の人であれば、分からないぐらいのものも敏感に感じ取ります。不快感や違和感を覚えやすい傾向にあるので、気になることが多すぎて、スムーズに物事を前に進めることができないこともあります。
こうした五感(聴覚、触覚、味覚、嗅覚、視覚)が非常に鋭いのが特徴で、その鋭さゆえに苦しんでしまっている人です。
そして、人間関係でも苦しむことがあります。繊細で、優しく、尽くしすぎるために、恋愛関係でもしんどさを抱えることもあります。
(2)HSPの原因
HSPの原因についてはまだ解明されていないのが現状です。
HSPの特徴である感覚過敏や感受性が強いのは偏桃体に原因があるといわれていますが、現段階では、治すのではなく、HSPの特性とうまく共存する、付き合っていく、折り合いをつけていく方法が一般的です。
カウンセリングも対処法の一つです。
HSPの3つのタイプ
(1)HSS型HSP
HSS(High Sensation Seeking)型の人は、刺激探索型で、知的好奇心が強く、刺激を求めます。衝動性も高く、考えるよりも先に行動してしまう傾向にあります。
このようなHSS型HSPの人は、刺激に過敏で、強い刺激を求めすぎて、傷つきやすいので、疲れやすいのが特徴です。人間関係や恋愛関係にどっと疲れて寝込むこともあります。
(2)エンパス
エンパス(empath)とは、共感性(empathy)からきている言葉です。共感性が高く、相手の感情や苦痛を自分のこととして過度に感じてしまいます。
過剰に、空気を過剰に読んだり、相手の気持ちに合わせたりするため、常に人に振り回されてしまいます。
(3)HSC
HSC(The Highly Sensitive Child)とは子どものHSPのことです。HSC子どもは、大人よりも感受性が高く、すぐに刺激に反応してしまいます。対応の仕方が、自分でもわからないので、トラブルになることがあります。
友人や親や教師とも感情的にぶつかることが多いので、周囲に理解してもらえないという気持ちを抱いている場合があります。
HSPの特徴
(1)処理の深さ
HSPは感覚的な刺激を強く、深く受け取り、処理する傾向があるので、慎重です。そのため、長い時間考えたり、物事を深く掘り下げて考えたり、生真面目に受け取ったりします。
あまりにも深く考え込み過ぎてしまい、うつ症状になってしまう人もいます。
(2)刺激の受けやすさ
人間は自分にとって無意味な刺激や過剰な刺激にはフィルターをかけ、自分に必要なものだけをキャッチし、把握します。一方、HSPはこうしたフィルターをかけるのが苦手で、全ての刺激が心の中に入り込んでくるという特徴があります。
そのため、一度にたくさんの情報を処理しなければならないので、疲労感や倦怠感などの症状ができることもあります。
(3)情緒的な反応と高い共感性
感情や情緒が揺さぶられやすく、人の考えや気持ちを察知し、同情や共感をしてしまいます。自他の区別がつかずに、相手の気持ちや考えに入り込んでしまう傾向があります。そのため、人には優しく、素直です。
一方で共感しすぎて、人間関係のトラブルに巻き込まれたり、情緒不安定といった症状が出ることもあります。
感受性が豊かなので、芸術に秀でている人もいます。
(4)些細な刺激に対する感受性
刺激をキャッチする五感の感度が非常に強く、通常であれば知覚できないような感覚を長時間にわたって感じ取ってしまいます。
そのため、大きな音や騒がしいところでは非常に苦痛を感じたり、時には涙があふれたり、疲れてしまったりします。
人から言われた些細な事柄に深く傷つき、昔した体験も、今起こったかのような感覚になることもあります。
それが時にはうつ症状や不安症状で気力がなくなったりすることもあります。
いかがでしたか。
もしも上記のことが当てはまるようでしたら、あなたはHSPの特性のために人間関係や恋愛関係がうまくいかないのかもしれません。